同窓会から予算を負担してもらって、2005年頃に導入したと思われるコース管理のサーバを更新しました。歴史的な経緯から2つのドメインで2つのサーバーが存在していたのですが、管理が面倒なのでvirtualサーバ化して1台にまとめました。NICが2つあり、別々にGWを割り当てています。新サーバは、RAIDカード(Perc H330)と4台のHD付きのものをDellから購入しました。RAIDはRAID1として、HD2つをmirroring、Hot spare用にHD1つ取り付けておいて、残りのHDは予備としました。このサーバに、FreeBSD 12.2をインストールして、旧サーバーをNFSマウントして、rsyncでデータの引っ越しをしました。
さて一通り引っ越しを終えてdmesgを眺めてみると、RAIDカードにmfi0が割当てられていました。あまり気にしなかったのですが、このドライバは、いろいろ問題があるようです。特に古いfirmwareのままで、RAIDとして使用せずにzfsと組み合わせたりすると問題が発生するようです。
https://bugs.freebsd.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=239801
https://unix.stackexchange.com/questions/562087/freebsd-12-on-poweredge-t330-and-toshiba-12-tb-sas
現状のドライバはこのような感じ。
# mfiutil show firmware
mfi0 Firmware Package Version: 25.5.8.0001
mfi0 Firmware Images:
Name Version Date Time Status
BIOS 6.33.01.0_4.19.08.00_0x06120304 04/10/2020 04/10/2020 active
CTLR 5.18-0702 Aug 29 2018 16:45:37 active
CPLD 0002 01/22/15 15:28:00 active
APP 4.300.01-8367 Aug 24 2020 20:39:18 active
NVDT 3.1511.01-0020 Oct 31 2017 17:12:39 active
SGFW 1.00.02 Aug 24 2013 05:06:18 active
BTBL 3.07.00.00-0003 Jul 31 2015 14:47:18 active
mfiの代わりにmrsasを使えば改善されるようですが、問題なく動いているのでとりあえずこのまま使ってみます。ハードウェアRAID使わずにzfsの方が良かったか…。将来、FreeBSDをupdateして起動しなくなる等、問題が生じた時に思い出すようメモしておきます。
mfiからmrsasに変更すると、device nodeが/dev/mfi*から /dev/da*に変更になり、/etc/fstabを手動で変更しないといけないので注意です。
なお大窪のサーバー・デスクトップ用OSは大学院時代から一貫してBSD派(MacOS含む)です。コンパイラの関係でシミュレーション用の並列計算機は泣く泣くLinuxですが。