次の内容で岩手大学宇井先生にお世話いただいて講演することになりました。
工学部の中でもあまりプログラミングを重要としない応用化学やバイオ系の学科では、プログラミングのための講義が十分に準備されていない。その一方、分子シミュレーション、分析機器から大量に出力されるデータの解析、データサイエンスに基づいた材料開発等、プログラミングの必要性が年々高まりつつある。また、研究の独自性を発揮するためには、既存のコードを改造し、新しい理論や解析を自ら実装するためのプログラミングを必要とする。このような背景から、研究室では、材料やプロセス開発に計算資源を最大限活用できるようプログラミング教育に力を入れている。
本講演では、プログラミング初学者向け講義「コンピューター処理」の方法と内容、3年後期に研究室へ配属された学生向けセミナーで行っている計算化学のためのプログラミング技法の講義内容について紹介する。研究室では、計算化学と核磁気共鳴実験の基礎研究を基本とし、エネルギーと環境関連の「放射性廃棄物処分」、「二酸化炭素の固定化」、「次世代電池」に関連した学際的な研究プロジェクトを推進している。これら研究に関連したプログラム開発やスーパーコンピューターの利用についても紹介する。
講演会資料のPDFフアイルを配布します。パスワードは、宇井先生経由で入手してください。